中川昌三(Fl)、小畑和彦(Gt)、安井源之新(Perc)によるトリオ<FONTE>結成16年!
確かな技術と幅広い音楽で3人の感性が泉のように溢れ出す。
8年ぶりとなる本作は「アート」をテーマに彼らの美学に冴えわたる珠玉の1枚。
「FONTE(フォンチ)」とはポルトガル語で「泉」のこと。地中から湧き出る清らかな水。それは大地の恵みであり、神秘でもある。
FONTEはバックボーンの異なる3人によって2004年に結成された。ライブ録音によるファースト・アルバム『Live At Corcovado』を05年にリリース。“気持ちよさ”をテーマにしたセカンドアルバム『Conforto』(’10)、“元気”をテーマにしたサードアルバム『Energia』(’12)を発表。
そして8年ぶりにリリースとなる新作が本作『MIKAZUKI』である。
今回のテーマは“アート”。3人はアレンジやレコーディングにたっぷりと時間を費やし、納浩一、コモブチキイチロウ、織原良次という3人の腕利きベーシストをゲストに招いて素晴らしいセッションを繰り広げた。
ブラジル音楽を媒介しながらジャズやクラシックの要素を織り交ぜ、3人のミュージシャンが技巧を駆使して作り上げたこのアルバムは、FONTEの美学の結晶!!
《TRACK LIST》
01.Catavento e Girassol
ブラジルのギタリスト/作曲家のギンガの曲。憂いを帯びたアルトフルート、叙情的なアコースティック・ギター、ウドゥ・ドラムの深みのある音が幻想的なサウンド。
02.Polaris
Polarisとは北極星。「音のみちしるべ」を目して作られた小畑和彦のオリジナル。軽やかなアルペジオ演奏と織原のフレットレスベースが掛け合い、軽やかなグルーヴに乗って中川のフルートが舞い上がる爽やかなナンバー。
03.Inutill Paisagem
アントニオ・カルロス・ジョビンの名曲 。納浩一のアコースティック・ベースをフィーチャーして、中川のエレガントなフルートや小畑のボサノヴァ・ギターが、美しい静物画のように繊細なアンサンブルを奏でる。
04.Violin Conserto in D Major,1st mov.
チャイコフスキーの「ヴァイオリン協奏曲二長調第一楽章」。中川昌三の名盤『Touch of Spring』のためにジャズの巨匠、佐藤允彦氏がアレンジ。コモブチキイチロウをエレキ・ベースに迎え、中川のいきいきとした演奏をたっぷりと味わえる。
05.Lady K
東京芸術大学の学生であった頃の若かりし中川昌三が、当時米国から帰国したばかりの渡辺貞夫氏が主宰する外部クラスを受講した際に書いた「循環コードの課題曲」がベースとなった曲。
06.三日月に輝く / Mikazuki
アルバム・タイトルのもとになった「三日月に輝く/MIKAZUKI」も小畑作曲によるオリジナル。フルートが歌うようにメロディーを奏で、
中盤では見事なギター・ソロを聴かせてくれる。
07.Interlude (Intermezzo for Flute & Guitar)
原曲はジャック・イベール(仏)のフルートとギターによる間奏曲。こちらもジャズの巨匠、佐藤允彦氏がアレンジし『Touch of Spring』
に収録された曲。フラメンコ・テイストを感じさせる緩急に富んだドラマティックな展開が素晴らしい。
08.Central River
こちらもギンガの曲で、「指がいっぱい」という曲名。ギター2本用に書かれた曲だが、ここでは小畑のアレンジにより、フルートとギタ
ーの掛け合いになっている。
09.Cheio de Dedos
小畑が中川に捧げた曲で、ジャズ・ギタリストのパット・マルティーノのスタイルにインスパイアされた曲。
10.Goiabada
小畑が友人からもらったブラジルのお菓子、ゴイアバーダにインスパイアされた曲。ブラジル北東部のリズムを取り入れたパーカッションが
トロピカルなムードを生み出すなか、フルートが楽しげに飛び回る。
FONTE (フォンチ)『MIKAZUKI』(三日月)
発売予定日:2020年9月16日(水) 販売価格:2,500円(抜)
品番:RBCP-3370 JAN:4545933133709