2016年にアルバム『スウィング・レッスン』でデビューして話題をさらったダイアン・サニャー率いるパリジャン・トリオことキャンプ・クロード。
さらに精巧に作られた本作『ダブル・ドリーミング』は野心に満ちて、実に感動的になった渾身の1作!
今作『ダブル・ドリーミング』は「それぞれの軌跡を見つけることができた」と語っており、経験値の高い2人が新星アーティストであるディアンの個性をサポートすることによって、新たな冒険に繰り出しているような仕上がりになっている。
異国風なアフリカのリズム、80年代のコールド・ウェイヴ、印象的な同時代のアーティスト(Timber Timber,Warpaint,Blood Orange)、スパイス・ガールからニルヴァーナ、スマッシング・パンプキンやマジー・スターに至る90年代のバンドなど、それぞれが受けた音楽的影響をミックスさせたサウンドが楽しめる。
90年代サウンドにおいては特に“Horese”で顕著に現れ、“Do It”や“Hero”では様々なインスピレーション源が万華鏡的に描かれつつ、“Private Idaho”は催眠をかけるようなリズムに乗ったラップが綴られている。
「このチームが培った惑星の上に、自らが影響を受けてきたものを築き上げていく感じ」だとディアンは説明しているが、歌詞の中の言葉選びだけでなく、使用する楽器に至るまで非常にデリケートに選択していることが全編を通じて見られる特徴でもある。
《TRACK LIST》
01.Now That You’re Gone
02.Double Dreaming
03.Hero
04.Old Downtown
05.Saving All Your Love
06.Private Idaho
07.Getting Closer
08.Horses
09.Banshee
10.Do It
11.On Our Own
<CAMP CLAUDE>
-キャンプ・クロード
ヨーロッパの音楽シーンでは知られた写真家・映像作家でもあるダイアン・サニャー(フランス&アメリカ育ち)と、Tristesse Contemporaineのメンバーでもあるレオ・ヘルデン(スウェーデン出身)、そしてマイク・ギフス(イギリス出身)が出会ったことによりパリで始動したトリオ編成のプロジェクト。
“クロード”は、ディアンのミドルネームでもあり、バンド名の由来は「クロードを中心とした幼少期を思わせる懐かしいキャンプ場」という意味を持つ。
映像作家としてのディアンはMelody’s Echo Chamber(Domino)の作品を、写真家としてはEmily LoizenやMetoronomyらを撮り下ろしている。